乳がん闘病中 再建は今はしないと決めた

先日、形成外科に行き、乳房の再建についての話を聞いてきました。

GoranH / Pixabay

人工股関節でチタンを入れていてもシリコンでの乳房再建ができるのか?

私は、両足が人工股関節でチタンが入っています。それに加え、乳房再建でシリコンなど異物を体内に入れて大丈夫なのかを聞きました。

それは問題ない、だいじょうぶということでした。

再建するかしないかにかかわらず、乳房再建の概要や、メリット、デメリットを説明してくださるというので聞いてきました。以下、その説明をかいつまんで書いていきます。

乳房再建の時期

一次再建と、二次再建があります。

・ 一次再建 乳がんの手術と同時に行う方法

・ 二次再建 乳がんの手術から一定の期間後に行う方法

どちらの場合も、組織拡張器(ティシュエキスパンダー)という胸の皮膚を伸ばすバッグ(袋)を胸の筋肉の下に入れます。これに生理食塩水を、外来で少しずつ入れていって皮膚をのばすのだそうです。

一次再建でも、二次再建でも、充分に皮膚を伸ばした半年以降に、ティシュエキスパンダーとシリコンの人工乳房、または自家組織と入れ替えの手術をします。

一次再建は、手術が1回すくなくて済みます。

乳房再建の方法

・ シリコンインプラント(人工乳房)を用いる方法

・ 自家組織(自分の皮膚・皮下脂肪・筋肉)を用いる方法

このふたつがあります。

シリコンインプラント(人工乳房)を用いる方法

現在は、シリコンのインプラントが主流になりつつあります。こちらは、シリコンの人工乳房を使う方法です。テッシュエキスパンダーを入れたところの傷をもう一度開き、入れ替えます。全身麻酔で手術時間は短く、入院期間も4~6日ですみます。手術後の痛みも少なく回復が早いため、通常の生活に早く戻れます。

デメリットとしては、感染に弱いこと、永久的なものではなく将来の入れ替えを考えなくてはいけない。そして、自分の乳房の方は、加齢で垂れたりしぼんだりしてくるのに、このシリコンの乳房は変わらないので、アンバランスになってくる。

形や柔らかさなど、やはり神様がくれた自然の乳房と同じ、とはいかない(涙)

自家組織(自分の皮膚・皮下脂肪・筋肉)を用いる方法

自分の体の筋肉・皮下脂肪を胸に移植する方法です。

・ 下腹部の組織を利用する腹直筋皮弁術

・ 背中やわき腹の組織を利用する広背筋皮弁術

があります。私が通っている病院は、腹直筋皮弁術だけのようです。また、この手術は長時間かかるので、他の病院から助っ人の先生をよんでくるか、他の病院でのオペになるということです。

メリットとしては、自分の組織で再建されるので、違和感がなく、拒絶反応もなく、体形に応じて変化してくれることです。

デメリットとしては、胸の他にももう一か所を切らなければならず、傷跡も残ります。手術が7時間以上もかかります。入院期間も2~3週間と長期になります。まれに移植したところが壊死する場合があります。

また、手術後に下腹部を支持するために腹帯やガードルなどの装着が必要です。

腹部に手術の傷がある人は、この手術ができない場合があります。将来出産の希望がある場合はさけたほうがいいそうです。私の帝王切開の傷と、両足の股関節の傷の4本は、見ていただきましたが手術できる範囲だということです。

乳頭再建

胸のふくらみを再建してから半年以上すると、形や位置がおちついてきます。この状態になると乳首の再建が可能になります。

局所麻酔なので入院の必要はないそうです。

反対側の乳頭を半分に切って移植する方法や、再建した乳房の皮膚を星型に切って組み立てる方法(皮弁法)で乳頭をつくるそうです。

乳輪再建

乳頭再建から数か月たち傷がおちついたら、乳輪を形成します。

医療用のタトゥー(入れ墨)を用いる方法が簡便です。

私が通っている病院ではできず他院での施術になるそう。

局所麻酔ですので入院の必要はないそうです。ただし、これは健康保険がきかないため自費診療になるそうです。

乳房再建の費用について

医療用のタトゥー(入れ墨)は健康保険がききませんが、乳房再建には健康保険がききます。高額療養費制度があるので、その範囲でできるようです。

説明を聞いての結論

私の両足にはチタンの人工股関節が入っています。

2010年に入れたのでもうすぐ8年になります。今は、お陰様で非常に調子がよく何一つ不自由はありません。しかし、将来的には入れ替えの手術が必要になる事が考えられます。

乳房の再建は、私の場合は、自家再建はあまり進められないとのことだったので、やるとしたらシリコンのインプラントになります。ということは胸も入れ替えのオペが必要になる場合があるということです。

今度の乳がんのオペで、6本目の傷になります。(帝王切開、左右の股関節2本ずつ)

これから年齢もあがり、体力もなくなってくるのに、入れ替え、入れ替えでまた全身麻酔でのオペが続くのは、耐えられなくなってくることでしょう。

しかも、胸よりは股関節のほうが優先です。歩けなくなったら困るもの!

乳房再建は今はしないことにします。乳がんの治療にまずは全力で取り組みます。

もう、これからお嫁に行かないし、母乳をあげることもない。乳房再建のためにこれ以上、体を切り刻むのは躊躇します。

乳がんの治療がひと段落し、再建したいという気に代わり、全身麻酔のオペをする元気があったら二次再建を考えます。

唯一の心残りは、温泉に行きにくくなるだろうな、ということです。入浴用のバスブラジャーがあるらしいけど、わざとらしくてなんかなぁ・・・・・

Alexas_Fotos / Pixabay

エピテーゼ(人工乳房)という方法もある

左の乳房を全摘することが決まってからいろいろ調べました。

温泉には行きたい。だけど、全摘後の傷をさらすのはいやだ。そんな時、病院に「乳がん トータルケア BOOK」というパンフレットがおいてあるのを見つけました。

肌に貼りつけて使う人工乳房で、温泉にも入れるものでした。その写真を見たら、本物そっくりで驚きました。

検索してみると、数社、人工乳房を作っている会社がありました。値段が高いので、気軽にすぐ作れるものではないけど、これも選択肢の一つだと思いました。

まずは、がん細胞を体からとってしまう手術と治療に専念します。傷も落ち着き、気持ちも落ち着いてきたら、今後の乳房をどうするか考えることにします。


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ABOUTこの記事をかいた人

高齢の母のため秋田県大仙市の実家に移住。元ニットデザイナー。NHKの素敵にハンドメイドに出させていただいたり、手芸本に作品を提供していました。現在はネットショップを運営中。実家の森川農園の手伝いもしています。森川農園ではアスパラガス・ダリア・野菜・米を栽培しています。現在の夢は森川農園を日本一のアスパラガス農家にすること。2018年乳がん発症。闘病中。くわしいプロフィールはこちらです。