ウイリアム・デイビス氏の「小麦は食べるな!」を読みました。
一言でいうと「そうだったんだ! びっくり。」でした。
テニスのジョコビッチ選手が、小麦抜きの食事に変えて劇的に強くなったということは知っていました。でも小麦アレルギーではない一般の人にも、こんな影響があるんだと驚きでした。
「小麦は食べるな!」ウイリアム・デイビス氏 の説明を要約
今現在の「小麦」とは、こんなおそろしい物質なのです。
・ 一日あたりの摂取カロリーを400キロカロリーも押し上げている
・ 人間の脳に、ヒロインと同じ重大な影響を及ぼす
・ 内臓脂肪を蓄積し、恐ろしい「Ⅰ型糖尿病」の引き金になる
・ 心臓病や認知症を含む神経障害を誘発する
・ 老化を早め、うつ、無気力を引き起こす
など、悪影響を及ぼしているというのです。
自らの患者さん2000人に小麦抜きの食生活を実施したところ、劇的に症状が回復、そのことを発表して大きな話題を呼んだのがこの本です。
すべて豊富なデーターを元に言っていることで、信憑性があります。
今の小麦の正体とは
今、私たちが食べている小麦や、それをもとに作られたパン、パスタ、お菓子、調味料などは、かつての小麦ではなく、20世紀後半に行われた遺伝子研究によって、形質転換されたものなのです。
遺伝子操作された「小麦」と呼ばれるものは、世界でもっとも破壊された食材で、諸病の根源なのだそうです。
なかでも全粒粉が、一番よくないというのです。
私は乳がんになって糖質制限をするようになりました。その時にも白い精製された小麦よりは全粒粉が良いとされていましたが、どうやら古いデーターのようです。
ウイリアム・デイビス氏が、自分の患者さん数千人を見てみると、小麦による人体への奇妙な影響が観察されたというのです。
異常な食欲増進、異常な脳の活性化、血糖値の大幅な亢進、病気や老化の原因となる糖化反応、軟骨をむしばみ骨を破壊する炎症、phバランスの破格、免疫反応疾患の活性化などが記録されました。
小麦をとることで、セリアック病(小麦グルテンの摂取による破壊的な腸管疾患)から、さまざまな神経障害、心臓疾患、関節炎、奇妙な発疹、統合失調症による妄想まで、いろいろな病気を引き起こしていることがわかってきたそうです。
小麦を断ったとたんに「奇跡」が起きた
ウイリアム・デイビス氏は、自分の患者さんが小麦を断つことで、これらの症状が劇的に緩和したり、完全に消えたのを何千件も目の当たりにしました。その科学的研究結果を蓄積してきました。
そして、これらの患者さんは、例外なく体重が減りました。急激で無理のない減量の後に健康上のメリットがやってきたのだというのです。
彼は言います。
「私たちは、便利さや豊かさ、低コストを追い求めるうちに、無意識に健康を害していたのです。ぽっこりおなかや特大の太もも、二重あごがその証拠であることがわかるでしょう!」
小麦の悪を声高に言えない理由
この本を読んでいるうちに、怖くなりました。
確かに思い当たることがあります。
自分のまわりを見渡すと、小麦を料理に使わないだけではダメなことがわかります。
パン、お菓子、パスタ、うどん、シリアルなど小麦で作った食べ物ばかりです。
そして、これだけではすまないのです。高度に加工され、そのまま食べられる、加工食品や調味料。これらの中には、ほとんどと言っていいほど小麦が使われているのです。
しょうゆも成分表示を見たら小麦が使われていました(涙)
そして、これを食べないことはまるで「戦い」です。スーパーにもコンビニにも、おいしいにおいが充満しています。棚に美しく置かれているのは、ほとんどが小麦を使っている食品です。
テレビでも、宣伝する食べ物はほとんどが小麦を使った製品です。おいしそうに、さも健康によさそうなイメージでコマーシャルを流します。
これらをすべて避けて暮らすのは至難の業です。
なぜこのような重大なことが声高に言われないのか?
それは、小麦農家が困るし、製粉会社や、加工食品を製造している大企業が困るし、政府も困るからです。だまっていた方が、この方たちの利益につながるからです。
庶民の私たちは、テレビを見ても、新聞を読んでも、ネットのニュースを見ても、そのまま信じてはいけないのです。他の一面からも見て、冷静に考えて、情報を自らとらなくてはいけません。かしこくならなければ、そのまま一生体調が悪いまま、原因不明のままで終わってしまいます。
じゃぁ、何をどう食べればいいの?
ウイリアム・デイビス氏は言っています。
「小麦を少しずつ減らそうなどと思わず、一気に全部やめたほうがいい!」と。
なぜなら、麻薬中毒の患者に「麻薬を少しずつ減らしましょう。」とは言いません。一気に完全に麻薬を断つことから治療が始まります。
小麦も同じ。小麦中毒になっているのだから一気にやめるべきだと。
これがむずかしい(涙)
だって小麦を食べることは法律に違反していないし、むしろ完全な栄養源として推奨されているのですから。
また小麦を断てば、あらかたの問題は解決するけど、体重を完全にコントロールしたければ、他の炭水化物も量を控えるか完全断つ必要があると(悲)
そして、具体的に何をどう食べればいいのかを書いてあります。
○ 好きなだけ食べてよい食品
・ 野菜 (じゃがいもなどのイモ類とトウモロコシは除く)
・ 生のナッツ類
・ 肉
・ 卵
・ 油脂 エキストラバージンオイル ココナツオイルなど
・ チーズ
・ 無糖の調味料
○ 量を制限した方がよい食品
・ チーズ以外の乳製品 牛乳 ヨーグルト バター
・ 果実
・ 全粒トウモロコシ粉
・ 果汁
・ 穀物 米 ソバ キビ テフ アマランサス キノアなど
・ 豆
・ 大豆製品
○ 絶対に食べないでほしい食品
・ 小麦 小麦食品
・ オメガ6系の油脂 植物油 サラダ油 コーン油 ひまわり油 ベニバナ油 綿実油 大豆油 マーガリン ショートニング
・ ドライフルーツ
・ 揚げ物
・ 菓子
・ 甘味料
わかってはいるのだけど、厳しい内容です。今、私が実践しているゆる~い糖質制限よりも数倍きついです。私にはこれを100%実践できる気概がありません(涙)
小麦やグルテン過敏症の方、セリアック病の方はぜひ実践してください。
本には、具体的な食事の内容もかかれてあります。アメリカ風ですが(笑)
どうぞ参考になさってください。
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