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ゴールドラッシュで儲かったのは誰か? 手芸業界の場合

昔々、アメリカで金が採れたと噂が広がりました。その噂を聞きつけた人々が、一旗あげようと集まりました。我を忘れて必死で穴を掘り、金を探した人々。でも、金を手に入れられたのはほんの一握りで、ほとんどの人は全く金が手にはいりませんでした。

ゴールドラッシュで儲かった人

だけど、ゴールドラッシュで大金を稼いだ人々がいました!!


それは、金を掘った人達ではありません。やってきた砂金堀りを相手に商売をした人たちです。

作業着のジーンズを売った人。砂金を掘る道具を売った人。食べ物を売った人。宿泊する場所を提供した人。砂金堀りを運ぶ交通網を構築した人などなど・・・・・

あなたの業界でも、これと同じことがおこっていませんか?

マーケットプレイスで販売されている作品の考察

私がいた手芸業界では、マーケットプレイスが増えました。マスコミでもハンドメイドブームだと、何度も取り上げられました。参加するのにリスクが低いので、一気に参入する人が増えました。

手作りに興味を持ってもらえることは嬉しいことです。でもその売られているものの値段を見ると、悲しくなってしまいました。

例) ニット帽子  1500円
これを解説します。
・材料費は、100円ショップなどの粗悪な材料をつかったとしても数百円かかります。
・これを編むのに最低でも5~6時間かかります。時給はいくらか計算してみてください。時給は300円以下です。しかも材料費を考えず売れたとしての時給です。
・この時点で、食べていけないということが想像できます。

マーケットプレイスでは、クリエーターとして食べていこうと思っているような人はそんなに登録していないのでしょう。暇つぶしで作ったものが売れればラッキー! と思って登録している人だっている。

また、プロであっても、ここでの販売はサブ的なものであったり、自分のサイトへの誘導のための人が多いのでしょう。

でも、この値段は悲しすぎます!!

中国やカンボジアやインドネシアなど、安い人件費の国で作られた商品と比べられるので、本当に不利です。ニットって時間がかかるから本当にやっていけない(涙)

マーケットプレイスが繁盛して儲かるのは誰?

本当に考えて行動していかないと、金を掘りに行ってまったく何も手にできなかった人々と同じ道をたどることになります。

ハンドメイドの仕事で食べている人は、本当にひとにぎりです。マーケットプレイスでも売れている人は一部で、ほとんどの人は何も売れないか、スズメの涙ほどの売り上げです。

だって、ほしい人より売りたい人が多いんだもん!!

多くの人がホイホイ登録して、自分の個人情報をタダで教えてあげちゃう。

そして次々に、欲しいと思うような宣伝のメールが送られてくる(笑)

江戸の時代の昔から、火事の時に呉服屋さんは、反物ではなく 帳簿=顧客名簿 を持って逃げたといいます。昔も今も、個人情報はお宝なのです。

そして、ハンドメイドブームでみんなが作家を目指せば、材料や道具が売れます。商品登録をしようと思えば、まず最初に買うのは材料や道具です。

材料や道具に投資しても全く元が取れない人が大勢なのに!!

マーケットプレイスだって、もちろん自分の会員さんが売れっ子になってほしいと思っていることでしょう。でもタダで個人情報をゲットできちゃうのよ。どんな値段で売っていたとしても、売れれば手数料が入るのですよ!!

そんな値段で作品を販売して、作家さんが赤字になろうと、マーケットプレイスには手数料が入る。作家さんが赤字だろうと何だろうと、マーケットプレイスが知ったこっちゃない。

材料や道具の業者さんだって、もちろんハンドメイドが見直されて、世の中に潤いができればいいと思っていることでしょう。でも、マスコミが宣伝してくれて自分のところの商品が売れることは嬉しいはず。

ハンドメイドブームのあとに雨後のタケノコのように増えたもの

マスコミがハンドメイドが流行っているとあおって、増えたものが作家さんのほかにもう一つ。それはハンドメイドの仕事をする人達を指導するコンサルタント。

ハンドメイドを仕事にしようと思う人は主婦がほとんどです。ビジネスの経験がない人が大多数です。そんな素人は、お客さんとして最適です。コンサルタントとして大した実力がなくても、教えることがそれなりにあるわけですから。

でも、冷静に数字を追って考えなくては、砂金堀りと同じになります。ハンドメイドを仕事にして、コンサルタントさんに払う金額が稼げる人が何%いるのか?

雨後のタケノコのコンサルタントさんが増えたおかげて、ブーム以前から活躍している実績や実力があるコンサルタントさんまで悪く言われて、迷惑しているのです。

現状を打破してほしい!

ニットデザイナーの仕事をやめた今だから言えることです。現状を知らなければ、打破する方法も思いつかないでしょう? そう思って私から見た現状を書いています。

この現状を打破して、私の考えもしなかった事をやってのける人が現れてほしい。そう切に願っています。

ITSUKO: 高齢の母のため秋田県大仙市の実家に移住。元ニットデザイナー。NHKのすてきにハンドメイドに出たり、手芸本に作品を提供していました。実家の森川農園の手伝いもしています。森川農園ではアスパラガス・ダリア・野菜・米をなどを栽培しています。2018年乳がん発症闘病中。両足人工股関節。 カザフスタンの歌手 ディマシュ クダイベルゲン dimash のファンです。 農家めし雪国の自然農のブログも書いています。 コロナウイルスをきっかけに世界情勢に目覚めました。日本大好き。美しい日本を守りたい。参政党を応援しています。 くわしいプロフィールはこちらです。 トップはこちら