自分で稼げていないというコンプレックス

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自分で稼げていないというコンプレックス

もう還暦過ぎたというのに、まともにちゃんと自分で自分の食い扶持が稼げないというのが、私の大きなコンプレックス。

pasja1000 / Pixabay

自分の食い扶持くらい自分で稼げるようになりたい

今も実家でネットショップをしています。もっとちゃんと利益が出るように、少しずつだけど頑張っています。医療用の手ぬぐい帽子屋のネットショップも始めました。実家の森川農園のダリアのシーズンが終わるこの冬からは本格的に力を入れようと思っています。

田舎にいても、高齢でも、関係なく収入が得られるような仕事は何かと考えて、ネットショップを選択しました。孤独だけど、なんとか気持ちを切らさないようにしています。

実家の母に言わせると「あんたが稼がなくても、旦那に稼いでもらっているんだから、もうそれでいいじゃないの。」ということなのだそうです。

それじゃあダメなの! 私は自立した大人になりたい。年齢はもう十分に大人すぎるほど大人だけど、自分の規定した自立した大人ではないのです。

べつに主人がイヤだとか、別れたいとか思っているわけではありません。本当に主人には感謝しているのです。面と向かっては言えないけどね(笑)

ちゃんと自分の生活費くらいは自分で稼げるのが、私の規定した自立した大人です。

今は実家の母の持ち家に住んでいて、家賃・光熱水道費はかかりません。食費としていくらかを母に渡しています。少額だけど、私が家事全般や母の送迎などをして貢献しているのだから、そのぶんのプラスマイナスでこの程度だろうという少ない金額です。

主人からの仕送りと、自分のネットショップの収益で暮らしています。乳がんになり医療費がかさんで、今は貯蓄をする余裕がまったくありません。

今後、主人がいつまで働けるかわからないし、自分でちゃんとした安定収入を得られるようにならなければ! と日々あくせくしているのだけど、なにしろ私の一日のタイムスケジュールがこれだからネ。

手っ取り早く現金収入を得るためには、パートなどに出た方がいいのだろうけど、このスケジュールでどうやってパートに出ろというのか?  無理です(涙)

それに還暦は過ぎているは、秋田の田舎だわで、ちゃんとした勤め先なんてそうそう見つからないことでしょう。

なんとか自分の時間をやりくりして、この条件で収益を上げていくしかありません。

稼げなかった黒歴史

そういえば、大学を卒業して公務員になっていたわずかの期間だけ、ちゃんとお給料をもらっていました。でも、その期間は苦しくて苦しくて仕方のない時期でした。胃潰瘍にもなったし、精神的にもヤラレタ(涙)

その後は結婚して、すぐに子供が2人生まれ、しばらくは子育てで手一杯。

子どもが幼稚園に通いだしたころ、編み物の専門学校に通いだし、資格もとり、それから細々と編み物の先生をしてきました。その発展形で、東京で10年間、手芸屋をしながらニットデザインもしました。

これがまた儲からない仕事の典型で、働けど働けど入るお金より出るお金が多く、疲れ果ててしまいました(笑)

趣味としてやって、いくらかでもおこずかいになればそれでいい、という人にとってはハンドメイドの仕事は適しているのです。

でも、キチンと正業として食べていきたい、家族を養えるくらい稼ぎたい、たくさん稼いでお金持ちになりたいという人にとっては、並大抵のことではありません。

気合と根性で頑張れば私ならできる! という根拠のない自信でつっぱしりました。気合と根性でがんばって成功するのなら、日本人のほとんどが成功して大金持ちだよね(笑)

がんばれば成功するのは、イチローか白鵬か大坂なおみ選手! 何億人に一人の天才だけです。残念ながら私はただのおばちゃんです。私ならできるなんて大それた事を思っちゃいけないのです。

はじめから、ただのおばちゃんでもそれなりに稼げる、普遍的な方法をさがさなければいけなかったのです。

商売の真実

今から思うと当然のことなのです。だって私がやりたいことを仕事にしてしまったから。

私がやりたいこと = お客さんが求めていること だったらなんの苦労もなくやっていけるのです。ところが、やりたいこと = お客さんが求めていること ではない時には、地獄の苦しみを味わうことになります。

商品・仕事というものは、お客様が欲しいものだったら、何もしなくても売れるものなのです。

お客様がほしくないものを、宣伝してその気にさせて無理やり売ることは、のちのちお客様の信頼を失います。中身が何もないのに SNS できれいに見せて売っても続かないのです。化けの皮はすぐにはがれます。

ちゃんとした商品なのか? 講師業とかコンサルだったら、ちゃんとしたコンテンツがあるのか?  中身は常に進化しているのか? それがないとみじめな結果になります。

Free-Photos / Pixabay

気合と根性はいらない。ちゃんと必要とされる商品やコンテンツがあればいいのです。

必要なのは、売り方を勉強することではなく、売れる商品や必要とされるコンテンツを探すことなのです。

手編みは万人に必要とされているのか?
いいえ、ユニクロやGUに行けば、安くてかっこいいニットがたくさんあり、すぐに着れるのです。手編みの材料の毛糸代よりも完成品のほうが安いのです。

万人が必要としているものは、安くてすぐに着られるもの、流行のものなのです。

手編みを誰が必要としているかというと、ほんの一握りの編むことが好きな人。
または、お金がありあまっていて、他にはないものを着たい人。

こういう人たちが何人いるのか?
日本人の半分が女性として6000万人、そのうち千人に一人がこの条件だとしたら6万人、その6万人を、星の数だけいる編み物の先生やニット作家がうばいあわなければいけないという構図です。

これはむずかしい商売だということが、数字で考えればわかります。

これ、今になっていろいろ勉強したからわかる数字なのです。
あの当時、この数字がわかっていればね(笑)

必要とされているものを売るのが商売の鉄則

これからは、もう夢見るゆめ子さんになっている場合ではありません。若者に比べて残されている時間は圧倒的に少ないのです。ましてや乳がんの私、いつ再発・転移してしまうかわかりません。

なるべく最短距離で安定収入を得るようにならなければ!

人々に必要とされているものを売るのが一番確実で、最短距離です。

世の中にないめずらしいものを売ったら売れると思うのは間違いです。めずらしいものは、みんな知らないから売れません。

必要とされているもの、毎日、みんなが使うもの、が販売する商品を選ぶときの鉄則です。しかも、みんなが買える値段で売るというの事が必要なです。いくら自分にぴったりの商品と思っても、お客様が買える値段でなければ売れません。

売れないということは、必要とされていないか、必要とされていても買える値段ではないかのどちらかです。

これが原理原則です。

資本主義の歴史が証明しています。

資本主義の歴史と、今までの経験をふまえて、最短で安定収入を得られるようがんばります。私が想定した自立した大人になるためにネ!

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