今日は、3月14日。
左乳がんの全摘手術の当日です。
夕べは、下剤と睡眠導入剤を渡され、夜の8時過ぎに飲むように言われました。なので、夜の9時前にはぐっすり眠れました。早く寝すぎて、朝早く目がさめちゃった(笑)
今日は、食事は全く食べられません。お水も午前8時半まで(涙)
家族が到着
点滴をしていたら息子とおばさんが到着。そうこうしているうちに、息子のお嫁さんと妹が到着。オペの日にこんなにたくさんの人が来てにぎやかなのは初めてです。お祭りのようだわ(笑)みんな忙しいのにありがとう!!
いよいよ10時半。看護婦さんが迎えに来てオペ室へ向かいます。なんと今回は患者の私も歩いて向かいます。手には点滴台を持ってです(笑)ぜんぜん病人ぽくないわ~~~ 無理やり病人にされている気分です。
人工股関節のオペの時は、ストレッチャー(動くベッド)に乗せられての移動だったので、病人ぽく、これからオペに行くのね!! というムードがただよっていたのだけれど、今回はみじんもない(笑)
でも、オペ室へ入る前に、妹がかけよってきて私の両手をにぎった! 「大丈夫よ!」 と反対に私がはげまして、妹が涙ぐんでいました。オペ慣れしてるって恐ろしい(爆)
オペ台に上がる
よく、テレビに出てきますよね。あの電球がいっぱいついている照明。本当にあれです。オペ室って想像よりも殺風景ですよ。血液なんかで汚れてもすぐにかたずけられるように、掃除しやすい素材で作られているし、先生たちが動きやすいようにだだっ広くつくられています。
まずは入り口で、看護婦さんたちがごあいさつ。その後、名前と生年月日を聞き、最後にどちらの胸のオペですか? と聞きます。これまちがえたら大変です。実際には切るところに昨日マジックでしるしを書いているのだけど、念には念を入れます。
オペ室には心電図とか、血圧とか、呼吸器とかのモニターなどがあり、冷た~い感じの部屋です。
そのベッドに上がり、心電図をとるためにあちこちにぺたぺたとセンサーが張り付けられ、血圧計を巻かれ、指にクリップのようなものを挟まれました。そして、酸素マスクをくちにあてがわれ、
「ねむくなりますよ~~~」といわれて、しばらくたったらぼぉ~~~っとしてきて、あとは夢の中。
そういえば、最初に股関節を自骨でオペしたときなんか、執刀医の先生が「今日のミュージックはハードロックだ!」と言ってがんがん曲をかけてから麻酔を始めましたっけ(笑)
全摘のオペ終了
肩をたたかれ
「小須田さん、終わりましたよ!」 と言われてオペは完了です。
もうこのときには、ナースステーションの横の部屋に運ばれていました。ここの病院はけっこう慎重で、オペ当日はナースステーションの横の部屋だそうです。
しばらくして、家族が顔を見にきました。
「無事に終わったよ。リンパも大丈夫だって!」
私も、いろいろ話したいのだけど、のどにさっきまでくだをくわえていたので、声がかれていてよく話せません。
「もう大丈夫だかから、おうちに帰っていいよ~~~」とだけ言いました。
傷よりも背中が痛い
傷はそれなりに痛かったのですが、とにかく背中が苦しい。左手は傷に近いので痛くて動かせない。右手は点滴に血圧計に指にクリップ。ぜんぜん自由に動けないのです。
これって経験した人にしかわからないけど、自由がきかずにじっと寝ているって、ほんとに苦しいのです。背中が痛いというか苦しい!!
そして、酸素マスクの下の口は乾燥してからからです。唇は皮がむけて、のどもからから。だけど、水は夜の7時までだめです(涙) ひたすら7時になるのを待ちました。この部屋は、窓もなく暗くて、時計もない。時々看護婦さんが何時か教えてくれました。
この間、熱があって暑くて、体中汗びっしょりでした。アイスノンを頭の下にあててくれたけど、今度は首がつめたすぎる!
主治医の先生も助手の先生も、何度も来ては傷の具合と、傷口から出ている血液や廃液をチェックしてくれました。
酸素マスクが取れる。水が飲める!
やっと酸素マスクやモニターが取れる時間がやってきました。夜の7時です!!
ベッドを起こして、ベッドにすわった格好になりました。まずはうがい、そしてお水を飲みました。生き返った~~~ 背中も楽になった!!
このまますわった形のまま数時間。その後ベットをフラットにしてもらいました。夜の11時、睡眠導入剤を飲んで眠りました。眠ってからは覚えてないけど、すべて楽になってきた感じでした。
とにかくオペが無事におわって、こうして生きている。本当にありがたいことです!!
部屋を移動
朝早く目がさめました。昨夜よりは気分がよいです。主治医の先生は今日も朝早くから来てくださいました。
ここからオペ後2日目です。このつずきはまたのちほど。