わが家の婆ちゃん86歳。
来月には87歳。
ここのところ、加速度的に認知能力が落ちてきた。
はっきり言うとボケてきた。
私が留守にしていたある日、某牛乳会社のサンプルを3個、もらっていた。
サンプルだけかと思ったら、週に1回の定期便だったらしく、ヤクルトのような商品を7本持ってきては、設置していった自社の箱に入れていく。
婆ちゃんに「毎週とるって頼んだの?」と聞いてもあやふやな答え。
「契約したの? 飲みたいの?」と聞いても、
「飲みたいときもあるし、飲みたくないときもある。」というちんぷんかんぷんな答え。
そして、来た請求書は月に6000円以上。
これはどう考えても高いでしょ!
飲んだ分はしょうがないから、婆ちゃんに自分で払ってもらった。
でも、私が電話してやめると断った。
どう見てもボケてる婆ちゃん一人のときを狙ってきて、契約をとったとしか思えない。
田舎では、一人暮らしの老人だらけ。
こんな老人をだまして物を買わせるのなんて、赤子の首をひねるより簡単だ。
ほとんどの老人は年金があるから、これくらいの金額は払ってくれるのだ。
これくらいの金額は、大きな問題にならないかもしれないが、全国的に見たら相当数の老人が取らされているのではないだろうか?
なんとも後味の悪い話だ。
老人をねらったビジネスなんてして、良心がいたまないのだろうか?
老人をねらった強盗までするご時勢だから、牛乳や飲み物の詐欺ですんで、よかったと思わなくてはならないのか。
せちがらい世の中だ。
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