バルセロナ旅行の6日目、明日は日本に帰るという日におきた出来事です。
仕事で何十回も、何百回も海外へ出張している主人も、こんな出来事にあったのは初めてです。
それはバルセロナの地下鉄でおきた
まだそれほど混んでいない午後3時頃でした。
その日の予定を終え、少し早めにホテル帰って休もうと思い地下鉄に乗りました。
地下鉄の車内は、ほとんど地元の人と思われる人が席に腰かけていました。
私たちが乗り込むと、高校生くらいの若い女の子が4~5人ドバッと乗ってきました。ちょっと肌の色が浅黒い移民の子たち、という感じの子たちでした。
私たちのまわりを取り囲み、何かみんなで聞いてきます。地下鉄の駅のこととか切符のこととか聞いているようです。でもよくわからないので、主人も「I don’t know.」などと言っていました。
席が空いていたので座りましたが、地元の人たちが何か私たちに言ってます。でもスペイン語だから何もわからない( ;∀;)
その時、私はガイドブックに書いてあったスリのことを思い出し、主人に
「スリだ。お財布は?」
と叫びました。
やられてました!!
主人はジーンズの前のポケットにサイフを入れていたのです。
サイフを返せ!
サイフを返せ!
と、主人があの女の子たちの所にちかずきました。
誰かわかりませんが、主人の財布を地下鉄の床に投げ捨てました。
それをひろって中身を確かめました。
現金もクレジットカードも無事でした。
この間ほんの数分。女の子たちは次の地下鉄の駅で降りて逃げました。
地元の人たちがスリだと言っていたようです
地下鉄に乗っていた地元の人たちは、私たちに「スリだ、スリだ」と教えていたようです。
あの女の子たちには「お財布かえしなさい!」 と言っていたようです。
私は、サイフを投げ出したのは、あの女の子たちのうちの一人だと思ったのだけど、主人は、席に座っていたおばさんがお財布を取り返してくれていて、それを放り投げたようだ、と言ってました。
犯人でなかったら、放り投げたりしないで手渡してくれるよね?
まぁ、どちらでもいいのですがお財布が無事で本当によかったです!!
主人のリュックの口も、私のバッグのファスナーも一か所あけられていました。主人もリュックからは何も取られませんでした。
私も、バッグにはガイドブックしか入っていない所だったので、何も取られませんでした。
私は、お財布はすられるから持ち歩いていませんでした。バッグのファスナーが開けにくいポケットがあるので、そこに小銭と最低限のお札の数枚だけ入れてありました。
クレジットカードは、2重にファスナーがあるポケットに入れていました。
パスポートはホテルの金庫に保管していて、パスポートのコピーだけを持ち歩いていました。
スマホは首からぶら下げていました。
お陰様で何も取られずにすみました。
主人は、さずがにお尻のポケットにお財布は入れていなかったけど、前ポケットは大丈夫と思っていたようです。
相手はプロです。どこのポケットだって、サイフをするなんて朝飯前です。やはり油断していました。
スリの手口
あの女の子たちは典型的なスリ集団です。
スリは、ほとんど一人ではやりません。数人でグループを組み、一人が話かけたり、ものを落としたりして注意をひきます。数人が周りを取り囲み、手元が外の人から見えないようにするとともに、私たち被害者が身動きできないようにします。
その間に、ポケットから財布をすったり、かばんを開けたり、刃物でかばんを切ったりして盗みます。
私たちはすいている時間だったので、主人が「サイフを返せ!」と女の子たちに再びちかずく事が出来ました。まわりの人たちも、空いていたので一部始終を見て気がついてくれました。
そして、うちの主人はガタイが大きく、一見こわそうです。「どこの組長ですか?」とよく言われます(笑) だからサイフを放り投げたのかもしれません。
無事だったからよかったものの平和ボケを反省
日本は平和でスリにあうことなんてまずないし、事件に巻き込まれることもありません。
平和だから現金を持ち歩く習慣が抜けないそうです。いつもスリに合う国だったら、絶対多額の現金は持ち歩かないですもん。
そういう国は、いち早くキャッシュレス化して、スマホで決済したり、クレジットカードで決済しています。平和な日本は平和すぎて遅れをとってしまいました。
私たちも、二人での海外の観光旅行が3度めになり、緊張感に欠けていたことを反省です。
たぶん疲れた顔でボーッーとしていたんだろうな(苦笑)
他人事ではない移民の受け入れ
バルセロナは労働力不足のため、海外の移民を積極的に受け入れています。飲食店の調理やホールは、ほとんどが移民と思われる人でした。
順調に仕事に慣れてまじめに働く移民ばかりではないのです。移民先になじめず、犯罪に手を染める人が出てくるのは当然のことと思います。
日本でも法律が変わり、移民が来ることが決定的です。諸外国の例を参考にして、移民の人たちにも、日本人にもよい社会にしていかなくてはいけませんね。
とにかく何も取られずによかった~~~
よい経験をしました。次回は、絶対にスリにあわないよう気をつけます。
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こんにちは、バルセロナ旅行記、楽しく読ませていただきました。
スリの女の子達は、移民の子ではなくたぶんロマ(ジプシー)の子供です。
ロマに対しては、ヨーロッパはとても冷たいです。
ほとんどの国で戸籍もパスポートもないのです。
人間として認めてないのです。
人権にうるさいはずのヨーロッパで、差別されています。(たぶん移民よりも)
まあ、差別されるだけの事はいろいろあるのでしょうが・・
ヨーロッパ内なら彼らは、パスポートがなくても移動できるので
問題ないのでしょうが・・・
いろいろな人種の人達が、暮らしていくのは大変です。
コメントありがとうございます。
なるほど、ジプシーですか・
ジプシーという言葉はよく聞くのですが、私には実態がいまいちよくわからなくて・・・
色々な人種が暮らしていくのには、それなりの苦労があるんですね!!