老いた母親の話を聞くのは超根気がいります。
なんでこんなに話がまとまらないのか、言えないのか、話しが長いのかイライラするのです。結局何が言いたいのかわからず(怒) ちゃんと話を聞いていたら何時間あっても時間が足りない(泣)
体力の衰えは見た目で判断できる
実家で暮らすようになってまず最初に愕然としたのが、オーバー80才の母の理解力の衰えでした。
体の衰えは想像の範囲内でした。体重が少なく体力のない母は、本当にすぐに疲れます。動くたびに「よいしょ、よいしょ。」というように掛け声を自分でかけて動いています。
背中は丸まり、腰も曲がり、膝も開いています。時々腰を伸ばして背中をそらす、あの老人独特のポーズをします (≧ヘ≦)
でも、この体力の衰え、筋力の衰えは、見てすぐわかることなのである意味あきらめが付くのです。
問題は目に見えない脳の衰え
その体力の衰えより、脳の衰えはすさまじかった!!
・ 理解ができない
ドラマを見ていても、内容も登場人物も理解できていない。同じドラマを見ているので理解しているという前提で話したら、何もわかっていなくて愕然としました。最初は聞こえないだけかと思ったけど、違いました。たとえ聞こえていたとしても理解ができないのです。
・ すぐに忘れる
鍼灸マッサージに連れていく途中に、新しい脳外科医院ができました。車で前を通る時には「新しい病院ができたんだ!」 と喜びます。また次に連れて行った時も同じことを言います。毎回毎回おなじことを言います。
・ 新しい事が覚えられない
勝手口のドアノブが壊れて取り替えました。ただ回すだけなのに、その回し方がおぼえられない。お風呂の蛇口も取り替えたのですが、給湯のときの調節が以前にものとちがってしまいました。それも覚えられない(泣)一事が万事こんな感じで、新しい情報がぜんぜん頭の中に入って行かないようです。
・ 感覚がにぶっている
すべての感覚が鈍くなっているんでしょう。暑い日も「 水を飲んでね。」と言ってもぜんぜん飲まない。「のどがかわかない。」と言うのです。とにかくコップに飲み物を入れて飲んだのを確認しなくてはいけないのです。
頑固さだけは成長している
川のたもとに実家がある友人がいます。そこは年老いたお母様が一人住んでいます。大雨警報が出たとき、友人は実家の一人暮らしのお母さんを避難させるために迎えに行ったけど、一人で家にいると言い張ったそうです。「死んでもいいから家に残る!」と言い張るのだそう。大げんかのすえやっと連れ出したと嘆いていました。
身に危険がせまっているのが理解できない。そして頑固。いざ逃げるとなると、まともに動けないから周りにも迷惑がかかるのに、そんなことさえ見通せる能力が減っているんですね。
ウチの母も、思い込みが激しく持論は変えません。
頭が柔らかい老人になりたい
あと20数年で私もああなるのだと思うと憂鬱です。
母を見て思うことは、時々は出かけけて他の人と話さなければいけないということです。
世間のために少しでも役に立つことがあれば、出かけて行って動くことが、自分の健康にもボケ防止にもつながるということです。
じっと家にいては体力も落ちるし、世間の動きがわからない。
他人にたいする興味も薄らいでしまう。
好奇心もなくなってしまう。
情報をただ受け取るだけではいけない。ただすわってテレビを見るだけ、新聞を読むだけではいけないのです。
自分から情報をとりにいき、その情報を選別してまとめ、アウトプットすること。それは、他人に自分の考えを話すこと、または文章を書いて公開することです。
ここで、今日のブログの最初にもどります。母は、アウトプットするということが、日常で極端で少なくなってしまったために、ますます脳細胞が死滅してしまっているのです(涙)
私が毎日ブログを書くのは、脳細胞の衰えを防ぐのにはよいことかもしれません。
何歳になっても、好奇心を失わず、新しいことに挑戦するおばあさんになりたいものです。
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