人間の本性 親は当てにならない 10歳で悟った事 

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人間の本性 親は当てにならない 10歳で悟った事 

私が10歳の時、十勝沖地震という地震がありました。北海道の東側の海が震源地でした。

もう50年近く前の話です。五月の出来事だった気がします。

東日本大震災とは比べ物にならない小さな地震だったのですが、それでも何人かの方が亡くなりました。

実家の前の家は、納屋が全壊しました。田んぼの水が左右にあふれ出て波打ち、道路に水があふれたのを覚えています。

人間の本性 親は当てにならない 10歳で悟った事

 

人間の本性 10歳で悟ったこと

その時、小学生だった私は風邪を引いて学校を休んでいました。

本震は日中におこりました。家族は全員、農作業で外へ出ていて私は一人で寝ていました。その時は自力で家の外に出ました。

ずっと余震が続き、夜は居間に全員集まって雑魚寝することになりました。

私の風邪の具合は思わしくなく、夜になって40度まで熱が上がりました。そんな時、本震よりも大きいくらいの揺れがおこりました。

電気も消えて真っ暗な中、父も、母も、祖母も、40度の熱がある子どもの私を忘れて外へ逃げました Σ(・□・;)





これってひどいよね?

一生トラウマになるよね?

でも10歳の私は冷静でした。そして10歳にして悟りました。

人間て、究極の場合は自分の命を最優先するんだ。自分の子どもよりも!!





それからグレたとか、親子関係がうまくいかなかったとか、そんなことは別にありません。普通に成長しました。

でも、妙に人生に対してあきらめが早いというか 「こんなもんか~~~」 という部分があるんだよなぁ!

他人に対して過度の期待はしないのです。だから、我を忘れるほど熱中することもなければ、腹の底から怒ることもない。

ひとりで生まれて、ひとりで死んでいく、というのが身に染みていて、寂しいのはあたりまえ。

寂しいのが普通なので、群れるのがイヤ。

買い物も一人で行くし、海外旅行も一人で行く。

一日中一人でいても苦にならない。

これはさかのぼると、10歳の地震の時に、親に捨てられた体験が影響していると思えるのです。

最近、このときのことを母に話したら、そんなことがあったということさえ忘れていました!

衝撃の事実(笑)

人間の本性 母の老後を看ることに

そしてなんの因果か、そんな母の老後を私が見ることになりました。

私は主人を東京に一人残して、母のために実家に帰ることになったのです。

長女だから仕方がないけど、これも私の運命なのでしょう。

 

 

いろろ思うところはありました。

2度のお産、5回の全身麻酔での手術をした私です。

そのすべてに母は病院にも来てくれませんでした。

その時も、忙しいからだ、いろいろと母も事情があったのだろう、と思って今まで何も言ってきませんでした。

そうそう、妹の方がかわいいとはっきり言われたこともあったわ。

 

 

こうして今、ブログに自分の思いを書くという事は、やはり心の奥底に、母を許せないという思いがあるんでしょう。

それでも、母を捨てられない。

母をおくるのが、私の人生に残された最後の仕事だと思うから。

 

人間の本性 阪神淡路大震災のニュース

それから時は過ぎ去り、阪神淡路大震災が起こりました。

その震災から少し後に、震災にあった人々の様子をテレビで特集していました。

その中に、中年の奥様がいました。「主人は地震の時に、私を助けないで一人で逃げた!」 と言って鬱状態になっていました。

それを見て私は「ふん!」とハナで笑ってしまいました。

あんたは甘いよ。ダンナなんて助けてくれるわけないじゃん!! 親だって子どもをおいて逃げるんだよ。ダンナなんてしょせんは赤の他人。血のつながりも何もないんだよ、バーカ!!

とひとりで突っ込みました(笑)

でもある意味、この奥様はどれまでは幸せだったのでしょうね。

だって阪神淡路大震災の日までは、ダンナさんは何かあったら自分を助けてくれるはず、と信頼しきって生きてきたのだから。

私なんて、ダンナはすぐに自分から逃げると思っているし、強盗が来たら私を人質にしてでも自分は助かろうとするだろう、と最初から思っているから(苦笑)

だからと言ってダンナが嫌いとか憎いとか思っているわけではなく、普通に暮らしています。これでも一応恋愛結婚です(爆)

( 今は、私が実家で母を看ていてるから、ダンナは東京で単身で仕事をしているけど。)

人間の本性 自分の命は自分で守る

多分、私も、これからなにか起きたら、まわりのみんなのことなんて無視して一人で逃げるでしょう。人間なんてそんなもんです。自分の命を最優先するように脳にインプットされて、この世に送りだされてきているんです。

親はあてにできない。ましてダンナなんてアカの他人、まったくあてになんてできないからね! 自分の命は自分で守るしかないんだよ!!

10歳で悟ったことは死ぬまで忘れないでしょう。

それでも、平時は、できる限りは協力しあって仲良く暮らしていかなくちゃいけない。楽しい生き方をしていかなくちゃね。

それからひとりで生きる覚悟をして、体が動くかぎりは一人で暮らす。
( あっ、これはダンアが先に死ぬってことが前提になっていますね ((´∀`*))ヶラヶラ )

ひとりでも楽しめる仕事や趣味を見つけて、退屈しない人生にしていかなくちゃ。

微力でも、都市をとっても、社会に貢献できる事があったらしようと思います。

今日は、10歳にして悟りを開いた崇高なる私の物語でした。

お・し・ま・い

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