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乳がん全摘用ブラ パッド 作り方 型紙のせました

先日、1年間使った乳がん全摘用ブラの自作のパッドが古くなってきたので、新しいのを作った記事を書きました。

それを読んでくださった方から、数人、詳しいつくり方を教えてほしいと連絡をいただきました。

乳がん全摘用ブラ パッド 作り方 型紙のせました

乳がん患者は、今や女性の12人に一人とも、10人に一人とも言われています。

でも、下着の話、まして術後のブラの話ともなると、話にくい・ブログにのせにくい、ということもあってか、情報が少ないです。

乳がんのオペの方法には、全摘と温存があります。私は全摘なので、全摘の術後に使うブラジャーとパッドしか作っていません。

ということで、今日は、私のオリジナルの乳がん全摘用のブラのパッドの作り方をブログに書きます。

乳がん全摘用ブラ用のパッドに定番はありません

このパッド、実に複雑です。

一般のTシャツなどのように、S・M・L を作ればそれでよし、というわけにいかないのです。

乳房の形や大きさは、ひとりひとり違います。

使っているブラジャーも違います。

そして、ゆるいクチャとしたパッドがいいという人もいれば、固くパンパンに詰めたほうがいいという人もいる。

つまり定番がありません。

この辺がこのようなパッドが公に売りにくい理由なのだと思います。

オリジナルの乳がん用全摘用パッドに行きつくまで

昨年の2018年3月に左乳房の全摘のオペをしました。

その後、術後に着用する前開きの柔らかいブラから始まり、ワコールの専用の高いブラ(リマンマ)も試し、いろいろ使ってみた結果、今は、普段は GU のスポーツブラにおちついています。

それに合わせるパッドもいろいろ試行錯誤しました。ワコールのパッドも使ってみましたが、シリコン製のものは私には NG でした。布とスポンジのものも使ってみたけど、どうもあいません。

ネットを調べて、よさそうな手作りパッドを2店からそれぞれ買ってみました。それも一長一短で、どうもしっくりきません。

それなら、いっそ自分で作ってしまった方がいい!

ということになり手作りすることにしました。

何度か作っては使用してみて、改良点を直して、今の形に落ち着きました。

みなさんも、私のつくり方を参考に試作してみてください。

一人ひとり違うので質問にはお答えできません

このブログを見てご自由に作ってくださって結構です。

でも先ほども書いたように、このパッドはひとりひとり違う形になると思うので、質問は受けかねます。

私は洋裁や下着の専門家ではありません。あくまで自分のために作ったものなのでご了承くださいね。

何回か試作して、自分の気にいるものにしてください。

乳がん全摘ブラ用 パッドの作り方

準備するもの

・ 布 (コットンが最適と思いますが、ご自由に)
・ キルト芯 (100円ショップの洗えるフェルトでも代用できると思います)
・ ペレット (ビーズや、手芸用わたでも代用できると思います。ただし手芸用わたは軽すぎます)

ペレットやキルト芯は、手芸屋さんにあると思います。
アマゾンや、手芸屋のネットショップからも買えると思います。

乳がん全摘用 パッド 型紙を作る

アマゾンの箱に入ってくる段ボールとか、なんでもいいのでしっかりした紙で型紙を作ります。

私の型紙は、貧乳用のSSサイズです(涙)

自分のためにだけ制作しているので、これ以外の型紙はありません。工夫して作ってみてくださいね。

質問はお受けできませんので悪しからずご了承くださいませ。


上のダーツの幅は1㎝くらい、下ふたつのダーツの幅は2㎝くらいです。

布とキルト芯に印をつけて裁断する

型紙をあてて印をつけます。

それより 5㎜~7㎜ ほど外側を切ります。おおよそでいいです。

布とキルト芯を重ねて、しつけ糸でゆるく縫う

手縫いで布とキルト芯をしつけ糸で縫います。これをするとミシンで縫うときにスムーズにできます。

上のパーツのダーツ3か所をミシンで縫う

この3か所のダーツを縫うことで立体的になります。

印の部分の布は切らないで下さいね。たたんで縫うだけです。

3か所を縫うとこのように立体的になります。

表から見るとこんな感じです。

上のパーツと下のパーツを中表にして縫う

上と下のパーツを縫います。

この時、ピンクの印をつけたところ2~3㎝は縫わないでください。

ここから裏返し、あとでペレットを入れます。

縫いあがって裏返したところです。

縫えてないところがないか、周りをぐるりと確認してくださいね。

問題がなければ、ここから直接ペレットを入れます。

私の場合は、23ℊ~25gくらいでちょうどよいです。

この量は、ひとりひとり違うと思うので何度かためしてみて下さいね。

最後にここを手縫いでかがりつけて完成です。

私の場合は、夏は毎日お洗濯しました。何も問題なく1年間使えました。

ビーズが出てきたり、ほつれたりすることがあるかもしれません。申し訳ありませんが自己責任で対応をお願いいたします。

他になにか良いアイディアなどあれば、シェアしていただければ、みなさん喜んでくださるのではないかと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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ITSUKO: 高齢の母のため秋田県大仙市の実家に移住。元ニットデザイナー。NHKのすてきにハンドメイドに出たり、手芸本に作品を提供していました。実家の森川農園の手伝いもしています。森川農園ではアスパラガス・ダリア・野菜・米をなどを栽培しています。2018年乳がん発症闘病中。両足人工股関節。 カザフスタンの歌手 ディマシュ クダイベルゲン dimash のファンです。 農家めし雪国の自然農のブログも書いています。 コロナウイルスをきっかけに世界情勢に目覚めました。日本大好き。美しい日本を守りたい。参政党を応援しています。 くわしいプロフィールはこちらです。 トップはこちら