2018年12月、シニア夫婦でバルセロナに1週間旅行に行ってきました。
ツアーではない個人旅行で、すべて自分たちで計画・予約しました。
今日はサンパウ病院をレポートします。
サンパウ病院とサクラダファミリアは一直線
目次
サクラダファミリアから直線で歩いて10分ほどのところにサンパウ病院があります。
バルセロナの他には無いこの区域のみの特徴があります。それは正方形のブロックで構成されているバルセロナの街並みに対して、斜め45度方角を変えて道路が設計されていること。
理由は病棟の入り口を南北方向とする事で、海風による建物内の換気を図り、太陽光を取り入れるためだったと言われています。
この画像は、サンパウ病院からサクラダファミリアを撮影しました。
世界遺産はサクラダファミリアだけではない!
これがサンパウ病院入口の正面です。
このサンパウ病院の建築は1902年~1930年、カタルーニャ音楽堂と同じ建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーによるもので、“モデルニスモ”というこの地方独特の建築様式で建てられていますす。
銀行家のパウ・ジルの遺言に添いはじめられたムンタネー最大のプロジェクトですが、完成を待たずに亡くなりました。その遺志は息子に引き継がれ1930年に完成しました。
2009年までは実際にここで診療が行われていたそうですが、老朽化を理由に閉鎖。
現在の病棟は、このエリアの北側にあります。今の病院は現代的な四角いコンクリートの建物の、私たちが認識している普通の病院という感じの建物でした。
「芸術には人を癒す力がある。」というムンタネーの信念をもとに、ステンドグラスやタイル、彫刻などがあしらわれた明るい病院です。
この病院は、1997年、同じくムンタネーによって設計されたカタルーニャ音楽堂と合わせ、バルセロナで2番目の世界遺産に登録されました。
広い敷地にゆったりと建つ病院
自然に満ち溢れた空間を演出する木々や草花は、患者や家族への癒しの役割も持っていました。患者がこの庭を散歩し屋外の空気を吸うことで、落ち着いてゆっくり静養できるようにという願いがこめられています。
病院というより公園のよう!
それぞれの棟は、感染を防ぐためでしょうか。すべて距離を置いて建てられています。
見学のはじめに、病院全体の模型が置かれてありました。
こんな病院なら入院も悪くはない
見学の最初に、いろいろなパネルが置かれていて、病院の説明などが書かれていました。
美しいドーム型のホール。この色使いは、バルセロナのお土産さんでよく見る陶器の色使い。いや、お土産がこちらやガウディをまねしているのですが(笑)
廊下もとにかく明るい!
建物がそれぞれ凝っていて、彫刻などの装飾がたっぷり。
屋根の形、煙突のような塔もそれぞれ独自のデザイン。
12月はオレンジの季節。実がたわわに実っていました。
銀杏の紅葉していました。
この広さ、日本では考えられない広さです。
こんな病院だったら病気も早くなおりますね!
こんな部屋に当時の患者さんは入院していました
行ったのは12月だったので、クリスマスツリーが飾られていました。
ここにベッドをズラッと並べていたらしいです。
豪華 管理棟2階ホール
管理塔の1階ホール。ドームを連ねた天井のタイル装飾はピンク。病院を訪れる人の緊張をほぐすやさしいパステルカラーです。
階段を上がると礼拝堂があります。
祭壇となるレリーフの奥にははりつけにされたキリスト像。
いたるところに彫刻が。
タイルや色使いが、なんとなくイスラム的。
穴場です 絶対におすすめ
えっ!
世界遺産がこんなにすいていていいの?
というくらいすいていました。
この素晴らしい空間を貸し切りで見ることができました。
お天気もよく暖かくて、外の公園のような庭でのんびり座って休憩もできました。
私的には、カサ・ミラとカサ・バトリョより、こちらのムンタネーのサンパウ病院とカタルーニャ音楽堂のほうがよかったです。
サクラダファミリアは外せないとして、次におすすめするならここです。
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