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バルセロナ旅行記 サクラダファミリア

2018年12月、シニア夫婦でバルセロナに1週間旅行に行ってきました。

ツアーではない個人旅行で、すべて自分たちで計画・予約しました。

今日はバルセロナ観光のハイライト、サクラダファミリアをレポートします。

ガウディの最高傑作にして未完の教会

建築家アントニ・ガウディの代表作で、130年以上も建設工事が続く未完の教会として、その名を世界中に知られています。

21 世紀に入っても完成まであと200年はかかるだろうと言われてきました。2010年ローマ教皇ベネディクト16世によってミサが執り行われたのを契機に急ピッチで工事が進みました。現在ガウディ没後100年に当たる2026年の完成を目指しているそうです。

中心になる170メートルの最も高い「イエスの塔」をはじめ、まだ建設される塔がいくつも残っています。現在は聖母マリアに捧げる塔をメインに建設が進んでいるそうですが、2026年までできるのかは???です(笑)

生誕のファサード

生誕のファサードは、サグラダファミリア教会の中で、地下礼拝堂に次ぎ最も初期の時代に建設されました。

ガウディの精魂が込められたファサードは、溢れんばかりに緻密な装飾で埋め尽くされています。

東側の生誕ファサードには、マリアの受胎告知に始まり、イエス・キリストが誕生し、成長していくまでの各エピソードが彫刻によって表されています。

聖書の話を彫刻したものが、この生誕ファサードということができます。

これを見ているだけでもすごい!! それぞれに意味がある彫刻のいわれを聞いているだけで、ガウディがどれだけ魂を込めたかが伝わってきます。

生誕のファサードのドア。

生誕のファサードの彫刻の一部は、日本人彫刻家である外尾悦郎さんが手がけたのです!!

圧倒的! ステンドグラスの明るい教会内部

教会の中って、薄暗くて狭いイメージがあるのですが、ここサクラダファミリアはまったく違いました。

広さと明るさに驚きました。

生誕のファサード側の窓は、バルセロナの海をイメージした青。

反対側の受難の門側は主にオレンジとグリーンで構成されています。

窓によって全部ちがうステンドグラス。

サグラダ・ファミリア教会の主祭壇の天蓋飾り。これはガウディの作品ではありませんが、麦とブドウで飾られています。

この天蓋は、生前のガウディ作品の一つであるマヨルカ島のパルマ・デ・マヨルカにあるカテドラルの天蓋飾りを元に、彼の死後に作られました。

教会を支える柱は天井近くには枝を広げ、まるで木の葉が生い茂っている森のようです。

ガウデイが100年前に目指したものは、自然の明るさに満ちた教会だそうです。本当にここは自然光が降り注ぎ明るい!

時間の経過とともに変わるステンドグラスの色。時間があったら、じっと座ってこの色の変化を見ているだけで楽しいだろうな。

主人は日本語のオーディオガイドを2回きいていました。ここを見ただけでバルセロナに来たかいがあります。

この画像では柱の太さが伝わりませんが、1本1本ほんとうに太い。それはそうです、この柱であの塔を支えるわけですから。ガウディが造った石の林ですね。

このサクラダファミリアの内部は、想像の数倍よかった!!

受難のファサード

こちらは、生誕のファサードとは対照的なシンプルな作りです。

文字が書かれた「福音の扉」です。キリストの生涯最後の2日間についての出来事が、新約聖書から8000文字抜粋され、その中でも特に重要な部分は金色で書かれています。

受難のファサードの彫刻はカタルーニャ出身の彫刻家ジョセップ・マリア・スビラックスによるもの。

日が沈む西に面した受難のファサードには、最後の晩餐から磔刑、そして昇天の場面まで、キリストの受難と死が、一切装飾のないシンプルな現代彫刻によって表されています。

キリストが捕らわれた後、弟子のペテロがキリストを知っていることを否定した場面。後ろの三人の女性が三度に渡り否定したことを表しています

一切装飾を排した直線的な彫刻が、悲しい表情を引き出しています。

受難の門側の入口の前には、鞭打ち刑を受けるキリストの彫刻。

受難のファサードの彫刻をしたスビラックスは、ガウディへのオマージュとして、ローマ兵の仮面にはカサ・ミラの煙突を模した仮面 をかぶせました。

十字架に貼りつけにされたキリスト。

その上を見上げると、建設中の塔が!

ガウディの思いが今に至るまで受け継がれるこのサクラダファミリア。知れば知るほど奥が深い!

塔に上ってみる

生誕のファサード側と、受難のファサード側の2か所、エレベーターで65mの高さまで登ることができます。私たちは生誕のファサード側を予約して登りました。

登るのには人数制限があるので、予約して行った方が確実です。

ここからはバルセロナの街が一望できます。

くだもののような装飾が!

リアルな建築現場を見ることができます(笑)

この窓は、外から見たらどう見えるのでしょうか?

下を見下ろしている主人。

なんと、エレベーターは上りだけ。下りはこのらせん階段を自分の脚で降ります Σ(・□・;)

まだまだ見足りないサクラダファミリア

サクラダファミリアには、まだまだ見所があります。

教会付属の学校も観る時間がありませんでした。

地下博物館もあります。こちらも力尽きて(苦笑)見れませんでした。サグラダファミリアの入場料にはこの見学も含まれています。

建設当初の貴重な写真やガウディのデッサン、模型、資料などの展示、更には実際の建築に使う模型製作の工房を目の前で見ることができるそうです。

ミサも無料入場できるそうです。

受難の門、当日入場券売り場の左横には地下の礼拝堂の入り口があり、ここは無料で誰でも入ることができるそうです。

ミサ以外の時間は閉鎖されていつでも入れる訳ではないそう。観光客しかいない上の教会と違って、本当の地元の信者の人達がお祈りしているそうで地下の礼拝堂は別世界ということです。

地下礼拝堂に入れる時間は朝は8:30~10:30 夕方は18:00~21:00。朝はスペイン語でミサがあり、夜はカタルーニャ語でのミサがあるそうです。

日本に帰る前にもう一度サクラダファミリアを見たいねと話したのだけれど、時間がないのと疲れたのとで見れませんでした。他の見学を一つやめても、ここの見学をじっくりした方がいいです。

例えばサッカー好きで、バルサの応援がメインの旅行の方でも、ここだけは見た方がいいですよ!!

2026年に完成予定。完成したらもう一度見に行きたいな。

でもそれまで生きているんだろうか?
生きていたとしても、バルセロナまで行って、自分の脚でサクラダファミリアの塔から降りる体力が残っているだろうか?
ボケていないだろうか?

人間、明日はどうなるのかわからない。
できる時になんでもしておかなくてはネ!


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ITSUKO: 高齢の母のため秋田県大仙市の実家に移住。元ニットデザイナー。NHKのすてきにハンドメイドに出たり、手芸本に作品を提供していました。実家の森川農園の手伝いもしています。森川農園ではアスパラガス・ダリア・野菜・米をなどを栽培しています。2018年乳がん発症闘病中。両足人工股関節。 カザフスタンの歌手 ディマシュ クダイベルゲン dimash のファンです。 農家めし雪国の自然農のブログも書いています。 コロナウイルスをきっかけに世界情勢に目覚めました。日本大好き。美しい日本を守りたい。参政党を応援しています。 くわしいプロフィールはこちらです。 トップはこちら