岡江久美子さんも亡くなった(涙)
彼女は乳がんのオペ後で、放射線治療をしていたという。
同年代の方が亡くなると、あらめて命には限りがあって、明日は来ないかもしれないと思い知らされる。
キャンサーズギフト がんに感謝するほど私はまだ成熟していない
6年前の父の死
父は6年前に肺がんで死んだ。
肺がんの告知を受けて10か月、自分の葬式に呼ぶ人のリストや、葬式の席順から、すべて私たちが困らないように準備。
私と妹に相続のことまで話し、叔母さんたちにも、孫たちにも、お別れの言葉を述べ、母にも
「ありがとう。世話になったな!」
と言って亡くなった。
私にはなぜか
「俺の人生はいい人生だった。逸子もいい人生だったよな?」
と言った。
その時は、父はあと数日で亡くなると医者に言われていたので、
「うん。いい人生だったよ!」
と答えたけど、自分では「これから長い人生が続くのに、なぜ今、いい人生だったと振り返らなくてはいけないの?」と思った。
それから4年で私が乳がんに
そうしたら、父の死からたった4年で私の乳がんが発覚!!
自分では長く生きるつもりだけど、もう乳がんをかかえた以上、残された時間は元気な人よりは短いというリスクを覚悟しなければいけない。
そう! 出来ることは限られてくる。あれもこれもは、もうできないのだ。
そう思って、身の回りを断捨離。
実際の荷物もそうだけど、とっていたメルマガを必要ないもは解除、参加していたグループから抜けたり、snsも見る必要のないものは見なくてよいようにした。
身の回りを整理
とにかく身の周りをシンプルに!
自分がいなくなった時に、残された家族が困らないようにということもあるけれど、それよりも今を有意義に生きるために!
できるだけ暮らしやすいようにした。
もうすべやりたい事ができるという環境ではなくなったのだから、必要最低限でいいや!と思えるようになった。
キャンサーズギフト
そして、毎朝いつものように目が覚めて、ごはんがおなかいっぱい食べられて、雨つゆのしのげる家であたたかくして眠れることが、何よりのしあわせなのだと気がついた。
究極のしあわせって、なにげない日常が普通に過ぎていくことなんだとわかった。
これがわかったのも病気になったおかげかな。ちょっとはがんにも感謝だな(笑)
これはがんからの贈り物、キャンサーズギフトだよってFB友達が教えてくれた。
そうか、こういう気持ちのことをキャンサーズギフトと言うんだ。
けして元気なままだったら気がつかなかっただろう。悪いことばかりじゃないね、乳がんも!!
でもまだまだ悟れない。心の底から感謝だけかと言ったら、そんな簡単ではない。
体力は落ちてしまったし、免疫力は確実に減っていて、すぐに風邪をひいてしまう。体調が悪いと「再発したのだろうか?」と不安になる。
母より先に逝くわけにはいかないし、できれば平均寿命までは生きたい。
孫たちの成長だって見ていたい。
これからどんな世の中に代わっていくのかも見届けたい。
温泉も、胸を気にせず入りたかった 😢
出来ればこんな病気になんかなりたくなかった。ちゃんと胸も残っている体で棺桶に入りたかったよ(苦笑)
残念ながら、がんに感謝するほど私はまだ成熟していないし、死ぬまで悟れないようだ。