このニュースを初めて聞いた日、苦しくて寝付けなかった。
私にはこの亡くなったお子さんと同じ年の孫がいる。
冬生君は、どんなに暑くて、のどが渇いて、恐くて、孤独だった事か!
思っただけで胸が締め付けられた。
親御さんの気持ちを考えると、いたたまれない気持ちになる。
保育園、日頃から出欠確認せず 中間男児死亡、説明会で怒号も
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/778848/
福岡県中間市の私立双葉保育園の送迎バス内で倒れていた園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)=同市=が死亡した事故で、園児が事前連絡なしに欠席した場合の保護者への出欠確認を、園が日頃から行っていなかったとみられることが関係者への取材で分かった。県警は、園の出欠管理に問題がなかったか調べている。
県警によると、冬生ちゃんは7月29日午前8時すぎにバスに乗り、同日午後5時15分ごろ、園駐車場のバスの乗降口付近で見つかった。司法解剖の結果、死亡推定時刻は午後1時ごろ。バスに置き去りにされた約5時間後とみられる。
捜査関係者によると、担任保育士は姿を見せない冬生ちゃんを休みと考え、バスを運転した園長とやりとりせず欠席扱いにしていた。園は保護者に欠席確認をしていなかったという。
複数の保護者の証言では、氏名や健康状態を記した紙を登園時に職員に渡す仕組みで、送迎バスの場合は園児のバッグに紙を入れることもあった。出欠確認に使っていたとみられるが、欠席連絡を数回しそびれた保護者によると、園からの確認はなかったという。「そんなものかと思っていたが、今はチェックが甘かったと感じる」と話す。
北九州市のある私立保育園は欠席連絡がない場合、保護者に確認する。保育士は「体調管理や虐待を防ぐためにも、無断欠席の場合は必ず園から保護者に連絡する。特に今はコロナ禍で欠席理由の確認が重要なはずだが」と首をかしげた。
双葉保育園には花や飲み物を供える人が続いた。男児は「冬生くんが元気になりますように」と声を掛け、母親は「お空に行っていると思い、死が実感できていないのかも」と話した。
午後6時からの園内での保護者説明では主に園長が対応したが、不満や怒号が飛び交うたびに弁護士が制止したという。ある母親は「点呼などは日頃できているが、その日だけはできなかった、という説明に終始していた。到底納得できない。申し訳なかったという謝罪は一応あったが、気持ちは伝わらなかった」と言い、別の母親は「もう預けません」と憤った。取材に応じた弁護士は「しっかりした体制を取っていれば防げた事故だった」と語った。
(岩谷瞬、菊地俊哉)
登園後、バスに置き去りか 泣き崩れる母「返して」福岡5歳児死亡
https://mainichi.jp/articles/20210730/k00/00m/040/130000c
は福岡県中間市の私立双葉保育園で送迎バス内にいた園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)=同市=が死亡した問題で、一夜明けた30日朝、自宅で取材に応じた母親(37)は「冬生を返してほしい」と泣き崩れた。園は30日午前の時点で取材に応じていない。県警は園の職員が冬生ちゃんをバスに置き去りにした可能性があるとして、業務上過失致死容疑を視野に園から事情を聴いている。
「何でなん?」「冬生を返して」――。中間市内の自宅では遺族の悲痛な叫びが聞かれた。母親によると冬生ちゃんは29日朝、自宅近くに迎えに来た園長運転のバスで登園。背筋を伸ばして大きな声で「おはようございます。よろしくお願いします」とあいさつして乗り込んだ。しかし夕方、バスの乗降場所に迎えに行った母親は園職員に伝えられた。「冬生君は来ていませんよ」
冬生ちゃんが園のバス内で意識不明で見つかったと聞き、搬送先の病院に駆けつけた。変わり果てた姿の冬生ちゃんを抱き上げ、泣き叫んだ。「とても苦しそうな表情で『お母さん助けて』と叫んでいるようだった。気付いてあげられなくてごめんね」
冬生ちゃんは園での様子を楽しそうに話してくれていた。「きょうはスイカ取りに行ったよ」「ひらがな書けたよ」――。友達とも楽しく過ごしているようだった。しかし、度々「園長先生に嫌われないようにちゃんとしなきゃ」と口にするのは気になっていた。「本当は預けたくなかったが仕事があって仕方なかった。預けてしまった私のせいだ」。母親は涙ながらに自責の言葉を繰り返した。
駆けつけた祖母(59)は憤りをあらわにした。「冬生はお母さんが落ち込んでいる時も歌ったり笑わせたりしてくれる優しい子。かわいい盛りだったのに何もしてあげられんかった。園を許せない」。冬生ちゃんは気を使う優しい子で「いるだけでとても幸せな気持ちになれた」という。兄(11)とゲームやサッカーをするのが好きで、お遊戯を覚えると家で披露した。何かあるとすぐ「お母さん、お母さん」と駆け寄った。
自宅には兄もいた。母親が声を絞り出した。「冬生、死んじゃったんよ」。兄は涙を流しながら黙って母に寄り添った。母親の叫びは止まらなかった。「何でこんなことになるのか、不思議で仕方ない。冬生がいなくなるなんて考えられない。立ち直れない。保育園に行かせてあげなければよかった。私のせいだ」
一方、園では30日朝、バス送迎が行われず、保護者らがそれぞれ園児を送り届けた。取材に応じた保護者は「園からは『ご迷惑かけて申し訳ない』という趣旨の話があったが、それ以上詳しい説明などはない」と釈然としない様子だった。【宮城裕也、奥田伸一、成松秋穂】
これは信じられない事!
子どもの命を預かっている保育園で、出欠を確認しないなんて!
運転手の確認ミス、担任の確認ミス、園長の日頃からの運営方針と、何重ものミスが重なっている。
これは責任重大だ。
たくさんの子どもがいて、いそがしいのはわかる。だけど、預かっているのは子どもの命!
基本的な事をこの園長は忘れている。
お母さんは何も悪くはない。
私がこのお母さんなら、園長たちを殺したいと思うだろう!
人間にとって一番つらい事は、わが子に先立たれる事だろう。
病気ならまだしも、こんな形で亡くなってしない、このお母さんの心の傷は生涯なくならないだろう。
どうか、世界中で、二度とこんな事故が起こりませんように。
冬生ちゃんのご冥福を祈ります。