2016年、アメリカでトランプ大統領が当選した時、トランプが台湾の蔡英文総統と電話対談したのをはっきりと覚えています。
そのころの私は、政治にはあまり興味がなかったのですが、こんなことをしたら中共がクレームを言うだろうな、と言う事はわかりました(苦笑)
トランプは、ピーター・ナヴァロの「米中もし戦わば 戦争の地政学 」を読んで、中共に恐怖を覚え、自分が大統領になってアメリカを守るのだと決心し、大統領に立候補したと言われています。
そして、ピーター・ナヴァロを大統領補佐官に迎えます。いろいろな補佐官は大部分が解任され他の人に代わっているのですが、ピーター・ナヴァロだけはずっと今でも大統領補佐官です。
それから4年の時が流れました。
トランプは、まったくぶれず中共の脅威と戦っているのです。
そして、アメリカ政府高官を台湾に送りました。アレックス・エイザー アメリカ保険福祉省長官です。1979年にアメリカが台湾と断交して以来、訪問する閣僚として最高位です。
表向きは、新型コロナウイルスを台湾は見事に抑え込んでいるので、その様子を視察に行くという事になっています。でもこれは、その後、ペンス副大統領か、トランプ自身が台湾を訪問するための地ならしだ、と考えられます。
アメリカは、いよいよ台湾を国家として承認しようとしているのでしょうか?
アメリカは、ここ2年半で台湾に関係する法案を5個議決しました。
その中でも台湾旅行法が重要です。本体ならアメリカと台湾は国交がないので、閣僚はお互いに行き来ができません。しかし、この台湾旅行法でお互いの閣僚が行き来できるようにしたのです。
これほどアメリカの議会が台湾に関係する法律を制定する事に力を入れるのには理由があります。それは長年アメリカの議会が台湾を無視してきたという反省にもとずいているからです。
中共のような独裁国家を国家として認めているのに、台湾のような選挙で選ばれた代表が政府をやっている民主主義の国を国家として承認しないのであれば、そもそも国家承認の目的は何なのでしょうか?
台湾が国家として世界から認められる日は、そう遠くはないでしょう。
このほど、アメリカの「台北経済文化代表処代表」として、しょう美琴という女性が台湾から派遣されました。これは国交がある国なら「大使館大使」にあたります。
先日亡くなった李登輝元総統が「22歳までは日本人だった。」と言っているように、大変な親日家でした。ある意味、日本人より日本の心をもった方でした。今でも、台湾人には平常心や精神性を重んじる日本人精神が息づいています。
そして、台湾のパスポートが「中華民国 Republic of China」から「台湾 Taiwan」に代わりました。これは台湾が、自らの意思を世界中に向けてキッパリと発表したという事だと思います。
中共との兼ね合いがあるので、簡単に台湾を国家として承認するとはいかないかもしれない。だけど、少なくてもそれを応援したいと思います。