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おすすめのかぎ針 元ニットデザイナーが解説

編み物教室を26年、ニットデザイナーとしてかぎ針の作品もよく編んでいました。

そんな私が、かぎ針の編み心地について解説いたします。

おすすめのかぎ針 元ニットデザイナーが解説

100均のかぎ針や棒針について

昔の人は 「 弘法筆を選ばず 」 と言っていました。でも編み物の道具に関しては、私はその意見に賛成しません。

25年以上、編み物教室をしてきて、初心者さんもたくさん見てきました。

けっこう100均のかぎ針や棒針を使っている人もいました。でも結論から言うと、そういう道具は使いにくいです。ひどいものだと、針先がなめらかでなくて、毛糸がひっかかったりします。

それからグリップ。柄の部分のことです。安く仕上げるために、コストが一番かからない形状になっています。だから持ちやすさとか、編みやすさなど、考えられていないことが多いです。

まったく編み物をしたことがなくて、最初に編み物ってどんなものか確かめるために、最初の1本を買うのなら、100均でもいいでしょう。

でも、なにかちゃんと使えるものを編みたいとか、思ったイメージのものを編みたいとか、長く楽しんで編みたいと思ったのなら、100均は卒業しましょう。

かぎ針なんて何万円もするものではありません。1本、数百円の投資で、一生、良い道具を使えると思えば安いものです。

何より、良い道具を使っているというプライドが上達を助けます。そして豊かな気持ちで編み物ができます。

祖母が使っていたかぎ針

私は小学生の時に、今は亡き祖母から編み物を習いました。

その時、祖母が使っていたのは、金色で両端にヘッド(かぎの頭の部分)がついていたものでした。クロバーの 両かぎ ゴールド というものでした。片方が5/0号で、もう片方が3/0号 などというものです。

【両かぎ ゴールド】

これを編み物の先生になってもしばらく使っていました。場所を取らないし、本数が少なくてもいいからです。

使いやすさに目覚めたかぎ針 ペンE

でもある時、デモンストレーションをしなくてはいけない仕事がきました。その時に ペンE を使ってくださいという指定がありました。それで使ってみたのですが、正直おどろきました。

【ペンE】

編み心地がぜんぜん違うのです。

グリップ(柄の部分)が持ちやすい! そして編み目がコントロールしやすいのです。

持ち手の一部にラバー素材のようなパッドが使われていてそこに指を当てると滑りにくいです。

グリップは平です。親指と人差し指で抑えて中指を添えるという、正統派の持ち方の方には特に編みやすいです。ニットの貴公子の広瀬光治先生がこの持ち方を推奨しています。

いっぺんで好きになりました。

そしてすぐに全号をそろえました。

初心者におすすめのかぎ針  アミュレ

今は、クロバーの主力商品は、ここちらの アミュレ だと思います。

【アミュレ】

このかぎ針は、ヘッドの部分が ペンE に比べてスマートです。

例えば細編みの頭に針を入れる時、初心者さんはなかなか入れられずに苦労します。その時に、このアミュレは先っぽがスマートなので、編地にすっと入りやすいです。

そして、カギのきざみの部分(ひっかかりの部分)が深いです。なので、編んでいる途中で毛糸がかぎ針から外れにくいです。

グリップはペンEより柔らかい素材でできています。グリップは三角形に近く、鉛筆のように持ってしまう方(中指をかぎ針に添えずに折ってしまう持ち方)には持ちやすいと思います。

針先が長く、これでアフガン編みを編む方がいるほどです。

 

デザインがかわいくて気分が上がるかぎ針 エティモ

デザインがかわいいものなら、こちらの会社。チューリップという会社です。

【ETIMO  エティモ 】

このかぎ針が出た時には、衝撃でした。

このかぎ針が世に出るまでは、かぎ針は単なる道具で、可愛いとかおしゃれとか、そんな感覚はなかったのです。

これを一目みたとき、手編みファンは、その可愛さにみんなやられました(笑)

ケース付きのセットをすぐにゲットしたのは言うまでもありません。

グリップも、意外と持ちやすくて好きです。

使い心地は、ブリップを持った感じがクロバーのアミュレに似ています。グリップは円形に近いです。

このメーカーのエティモには、色やケースなど、かわいいデザインはいろいろあります。どれもほしくなって困ります Σ(・□・;)

レース針 おすすめのレース編み用 かぎ針

レース針も、昔は細い昔ながらの物を使っていました。

これは、今ではもう使いこなせません。グリップのところが細過ぎて、編み目をコントロールできません。
かぎ針を ペンE にかえた時に、レース針もそれにしました。

今のお気にいりのレース針は、シュクル です。

デザインで好きなのは、エティモ のレース針です。

【現在つかっているかぎ針 楽習フォーラムのクロッシェカフェ専用かぎ針】

私が今つかっているのは、こちら。

これは、楽習フォーラムのかぎ針編み認定講座 に参加すると買える、特別なかぎ針です。

手芸店やネットで市販はされていません。

もう10年以上前になりますが、このかぎ針編み認定講座を開講する時に、教科書を作る時からかからわせていただきました。

教科書に載せるための作品のデザインから、材料から、使う道具から、すべて検討しました。

本当に大変でした。その当時、この会議があると胃が痛くなるほどプレッシャーでした。

この仕事は勉強させてもらえたし、成長させてもらいました。今から思うとよい思い出です。

その時、このかぎ針をクロバーにたのんで特注したのです。

グリップは ペンE をもとにピンクにしてもらいました。

そしてヘッドは、先っぽを細く、針先のヘッドの刻みを深くしてして、初心者さんが編みやすいように作ってもらいました。

私は今はもう開講していないので、ほしい人は「かぎ針編み認定講座」を開いている先生を検索してください。

 

今は、アマゾンなどで、もっと安くてかわいいものがたくさん売られています。

私はそれを試したことがないので、ここでおすすめする事はできません。

要は、自分で編んで編みやすければどれを使ってもいいです。

でも、日本のメーカーの製品は間違いがないので、1回は日本のメーカーのカギ針で編んでみてください。

納得すると思います。

よい道具は一生使えるし、心を豊かにしてくれます。

少し、こだわってみましょう!

 

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ITSUKO: 高齢の母のため秋田県大仙市の実家に移住。元ニットデザイナー。NHKのすてきにハンドメイドに出たり、手芸本に作品を提供していました。実家の森川農園の手伝いもしています。森川農園ではアスパラガス・ダリア・野菜・米をなどを栽培しています。2018年乳がん発症闘病中。両足人工股関節。 カザフスタンの歌手 ディマシュ クダイベルゲン dimash のファンです。 農家めし雪国の自然農のブログも書いています。 コロナウイルスをきっかけに世界情勢に目覚めました。日本大好き。美しい日本を守りたい。参政党を応援しています。 くわしいプロフィールはこちらです。 トップはこちら