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心を落ち着かせる方法

ランニング ハイ と言われているが、両足が人工股関節の私に走るのは無理。

だから ランニング ハイの気分を味わった事がない。

これと同じように ニッティング ハイ と言うのがある。

何も考えずに無心に編み物をすると、心が落ち着くという状況を指します。

5年ほど前まで、私はニットデザイナーをしていました。

もともと編み物が好きで始めた仕事だったけど、仕事となると大変だった。

締め切りはあるし、自分の好きなものは編めない。

だから編むという事はストレスだらけだった。

編み図を書く、校正すると言うのが、もっとストレスで、一番つらい仕事だった。

大雑把な性格の私には、編み図の校正はむいていませんでした😢

だから、引退してから、編むという事から遠ざかっていました。

編むと、仕事をしていた時の、もろもろの嫌な事や、つらい事ばかりが思い出されるような気がして。

ところが、今秋になって断捨離のために押入れを開けた。

そこには棄てられなかったシルクの残り糸や、シルクの編みかけなどがありました。

それを目にして、残り糸を工夫して形にしてみようと思い立ちました。

不思議につらい気持ちはもう起きず、あれこれ工夫するのが楽しかった ♬

 

 

 

どちらも、残り糸を最大限に使って、なんとかギリギリに完成させました。

本当に久しぶりに、デザインすることも、編むことも楽しかった ♬

仕事をしていた時には、自分の好きなものはまずデザインできないし、編めない。

なぜなら、

自分の好きなものを作ること = 趣味

お客さまの好きなものを作ること = 仕事 なのだから!

私が好きなカラフルな配色は、まず ボツ になる。

「こんな色は、日本人の普通のおばさんは着ません。」と言われる。

そして凝ったデザインもだめ。初心者さんが本を見て編める簡単なデザイン。しかもステキに見えるもの!

そんなの私にはできない (≧▽≦)

でも、その要求に答えられる優秀な人っているのよね、世の中には Σ(・□・;)

糸はメーカー指定のもので。つまり、触っているだけで癒しになるシルクとかカシミアとかという糸ではなくて、粗悪な糸で編むことになります。

結局は、ベージュ系、モノトーン系、くすんだ色で、無難なデザインを編むことになります。

それって、私にはストレス以外の何ものでもない。

でも仕事だから、ずっとそれでやってきた。

そして次第に自分の心身を蝕んでいきました。

やっぱり趣味を仕事にするのはしんどいです。

選んだ仕事が悪かった。

普通に商売するなら、毎日、みんなが使うものを扱うのが一番!

趣味の編み物なんて、一番えらんではいけない仕事でした。

今ならわかる!

シルクは、触っているだけで癒しになる。

自分が好きな色で、勝手に好きなデザインをして、締め切りもなく、自分サイズで編めて、楽しかった♬

これが、ニッティング ハイ です。

ただし、編みすぎると、肩が凝ったり、腱鞘炎になったりするから気をつけなくては。

4年前に乳がんになってから、自分の肩に背負っていた仕事とか、世間体とか、見えとか、ひとつひとつ荷物を棄ててきました。

今年も、大きな荷物をまたひとつ棄てました。

私に残された仕事は、認知症の母を最期まで見る事。

そして、孫やその先の日本人が、すこしでも住みやすい日本にすること。

その他に時間があったら、今回のような自分が楽しめることをしていきます。

母が留守番できなくなり、大好きな海外旅行へ行けそうにない事が、唯一のストレスです。

当分、仕方がないね😢

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ITSUKO: 高齢の母のため秋田県大仙市の実家に移住。元ニットデザイナー。NHKのすてきにハンドメイドに出たり、手芸本に作品を提供していました。実家の森川農園の手伝いもしています。森川農園ではアスパラガス・ダリア・野菜・米をなどを栽培しています。2018年乳がん発症闘病中。両足人工股関節。 カザフスタンの歌手 ディマシュ クダイベルゲン dimash のファンです。 農家めし雪国の自然農のブログも書いています。 コロナウイルスをきっかけに世界情勢に目覚めました。日本大好き。美しい日本を守りたい。参政党を応援しています。 くわしいプロフィールはこちらです。 トップはこちら