先日の菅総理のアメリカ訪問。
それはあまりに質素なものでした。
コロナ禍のもとでは華やかなセレモニーが開けない状況であることは理解できますが、それにしてもちぐはぐなことだらけでした。
日本の記者が同行していない。ファーストレディもいかない。出迎えの式典もない。晩餐会もない。わずかに昼食にハンバーガー。対面して座る昼食のテーブルは学食を思わせるようなチープな感じ。 テーブル上のには国旗もない。
出迎えに大統領がいない。ホワイトハウスでは出迎え兵隊が一人だけ。昼食にハンバーガーはないだろ、、、、、
など数え上げたらきりがありません!
ただし、内容にはそれなりの成果があったと思います。 対中国姿勢が明快になり、それを共有しあった点。
さらにインド太平洋時代の繁栄を両者で協力して構築しようとの前向きな確認。
日本の立ち位置を明確にさせたことになります。
でも面白いと思ったのは、バイデンにしても菅総理にしても、本当はそうしたくなかった人たちなのではないか?
でも協力しあって対中国姿勢を確認しあうという不思議な流れになっているということです。
世界の流れがそうさせている。ウイグルジェノサイドをしている中国をもはや世界は容認しないということなのでしょう。
菅総理の帰国にあわせて、経団連会長の記者会見が予定されていたようですが、急遽中止となったそうです。
中西会長の体調不良によるものだそうですが、果たして本当でしょうか。
日本の輸出総額の23パーセントが中国向けのもので、輸出国ナンバー1に中国がなったのです。その矢先における中国対応の反転は重大問題であったはず。
しかし両者が世界に向けて発信してしまった以上、そうなるのでしょう。
経団連の中国への忖度で、安倍首相の時にも中国に対する強い態度をとる事が出来なかったと思っています。今回の首相の持ち帰った話で、経団連は大混乱しているのではないか? さすがの経団連も中国の経済面での結びつきを考え直す時がきたのではないか?
ついに日本は大きく舵を切ったということなのですから。
今後、中国に進出している企業がどういう行動に出てくるかなど、マスメディアが今後どういう反応を見せるのかも注目の必要があります。 オリンピックの開催もどうなるのか!
そんな中、経団連の副会長にはじめて女性が就任したそうです。
経団連は8日、新しい副会長にIT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)の南場智子会長(58)ら計7人を内定したと発表した。南場氏は経団連初の女性副会長となる。経団連は産業界、企業の競争力強化には、人材の多様性が重要であるとアピールしており、今回の人事で、経団連の女性活用の取り組み姿勢を明確にする。
同時に、副会長の定員上限を現在の18人から20人に拡大する定款改定も実施。5人の副会長が退任する一方、南場氏に加え、三菱電機の柵山正樹会長(68)、日立製作所の東原敏昭社長(66)、日本製鉄の橋本英二社長(65)、パナソニックの津賀一宏社長(64)、住友化学の岩田圭一社長(63)、経団連の久保田政一事務総長と、計7人が新しい副会長に内定した。
オンラインで会見した中西宏明会長は「日本の経済界を引っ張っていく人材を起用し、経団連や財界活動の実行部隊として増強した」と、副会長増員の狙いを説明。さらに、初の女性副会長となる南場氏については「アイデアや発信力には感銘している。副会長になってもらえることは誠に幸いだ」と話した。
また、会長の諮問機関である評議員会の新任副議長にはトヨタ自動車の早川茂副会長(67)、損害保険ジャパンの二宮雅也会長(69)、大成建設の相川善郎社長(63)、野村HDの永井浩二会長(62)、富士通の時田隆仁社長(58)が内定した。副会長、副議長は6月の定時総会を経て就任する。
今回の人事では、将来の経団連会長最有力候補と目されるトヨタ自動車の豊田章男社長が副会長につくかが、経済界の注目だった。だが、副会長だったトヨタの早川氏が副議長に横滑りする人事で、経団連が現在の体制となって初めて、会長、副会長にトヨタ出身者がいない状況となった。
産経新聞
経団連は、女性は上部になかなか進出しにくい世界だったのですね。
これからは女性の視点を経団連でも生かしてほしい!
そして南場智子氏は、菅政権の成長戦略会議のメンバーでもあります。
このメンバーには、悪名たかき竹中平蔵氏や、デービッド・アトキンソン氏や、三浦瑠麗氏がいます。
私は、南場智子氏が、どんな考えの方なのか全く知りません。
願わくば、竹中平蔵氏と真逆の考え方の人ならいいな ♫
今後の経団連、菅政権の成長戦略会議での南場智子氏の活躍を応援したいと思います。